user interface 2003 10 13
時間的に余裕がありましたので、
OSについて書かれた本を読みました。
その中で、やはり、Linuxについては、印象に残りました。
昔に比べて、「user interface」が、
格段に使いやすくなったという感想です。
昔は、コンピューターに対する命令、
つまりコマンドを覚える必要がありましたが、
今は、Linuxも、GUI(graphical user interface)の発達によって、
使いやすくなりました。
今後、コンピューターの「user interface」は、どうなるのか。
そういうことをしばらく考えていました。
今のコンピューターの「user interface」は、GUIが主流ですが、
やがて、別のものがでてくると思います。
ひとつの方向として、音声認識技術が、
コンピューターに装備されるのかもしれない。
VUI(voice user interface)というものです。
音声認識技術が、OSの一部となる可能性があります。
現在のところ、音声認識技術は、発展途上にあり、
正確に発音しないと、認識できないレベルかもしれない。
しかし、将来は、正確に発音しなくても、認識できるようになるでしょう。
そうすると、どうなるか。
生放送で、話している内容が、画面に、活字で表示できるようになります。
次に、問題なのは、画像認識技術でしょうか。
人間が、他人の顔を見分ける時に、どうしているのか。
顔が丸顔で、ホクロがあって、目が細い。
だから、友人の山田さんである。
人間は、そうやって判断してはいません。
そういう判断の方法は、コンピューターの判断の方法です。
人間は、直感的に、友人の山田さんであると判断します。
ここが、コンピューターが人間を超えられないところです。
そうなると、技術者によっては、
人間の脳の構造を調べるかもしれません。
しかし、これでは、解決しません。
あまりに意外な分野で、解決すると思います。
これは、日本ではなく、おそらく、アメリカになると思います。
日本においては、医学も心理学も、保守的で、常に前例踏襲ですので、
あまり、期待ができません。
アメリカにおいては、医学も心理学も、独創的で、
日本人が想像もできないような研究もしています。
今のところ、表現する言葉がないのですが、
「医学+心理学」、医学と心理学が融合したものになるかもしれません。
ここから、今まで想像もできなかったことが発見されるでしょう。
理解できないかもしれませんが、
日本人が知っている心理学とは、あくまでも古典的なものです。
「医学+心理学」というか、「心理学+物理学」。
ともかく、今のところ、表現する言葉がありません。
この新しい学問によって、
医学、心理学、物理学に、「breakthrough」が起るかもしれません。
これは、アメリカで、起きます。
アメリカ人は、日本人が想像もできないような、独創的なことを考えています。
日本人は、誰かが考えた発明やアイディアを応用する能力は、
非常に高いのです。
たとえば、外国での研究成果を日本に輸入して、
それを、さらに研究したり、応用したりすることです。
こういう能力は高いのです。
しかし、世界で、まだ、誰も考えていないこと、
世界で、まだ、誰も挑戦していないこと、
こういう分野は、なぜか、弱いのです。
日本の学問は、
西洋の学問を輸入し、それを日本語に訳して、他の学者や学生に紹介するか、
あるいは、過去の前例踏襲するか、
どちらかになっているからだと思います。
しかし、こういうのは、学問と言えるのでしょうか。
「日本発の学問」
若い学者に期待しつつ、祈ります。